ナノ粒子のUV注意点

【ナノ粒子のUV注意点】
素敵な笑顔でお過ごしでしょうか?
エシカルローザの角屋由華でございます。
いつもご覧いただき、心より感謝申し上げます。


■ 大人の肌を守る「ナノ粒子」──その美しさと慎重さのバランス

日焼け止めや化粧下地に多く使われているナノ酸化チタン(TiO₂)やナノ酸化亜鉛(ZnO)
紫外線をしっかりとブロックしながら、白浮きしにくい仕上がりが特徴です。

けれども──
「ナノ」という極小の粒子だからこそ、肌や身体への影響について気になるという方も少なくありません。

今回は、ナノ酸化物のメリットとリスクをやさしく丁寧に、そして大人の揺らぎ肌に寄り添う視点からお伝えいたします。


■ ナノ酸化チタン(Nano-TiO₂)の特徴

肌に透明感を残しながら、紫外線(特にUVB)をブロック。
多くのUVカット化粧品で採用されている理由です。

◇ メリット

  • 高い紫外線遮蔽効果(特にUVB)

  • 白浮きせず、なめらかで透明感のある仕上がり

  • 光に強く、化学変化しにくい(光安定性が高い)

◇ 注意したい点

  • 紫外線を浴びると「光触媒活性」が働き、有機物を分解することも(多くはコーティング処理済)

  • 一部研究で、細胞毒性やDNAへの影響が示唆されています

  • スプレー吸入時にリスク:肺への刺激、酸化ストレスの可能性

◇ 人体へのリスクと配慮

  • 通常のクリーム使用では皮膚を通過することはほぼありませんが、傷や炎症部位では微量の浸透の可能性

  • 国際がん研究機関(IARC)では「吸入による発がん性:グループ2B(ヒトでの発がん性が疑われる)」と分類


■ ナノ酸化亜鉛(Nano-ZnO)の特徴

UVA・UVBを広くカバーし、抗炎症作用にも優れるため、ニキビケア化粧品にも採用されています。

◇ メリット

  • 紫外線全般をカット(UVA・UVB)

  • 抗菌・抗炎症作用があり、肌荒れが気になる方にも嬉しい

  • ナノ化により白浮きがなく、自然な肌色に

◇ 注意したい点

  • 紫外線で不安定になりやすく、活性酸素を発生しやすい傾向(こちらもコーティング処理が一般的)

  • 長時間・高濃度で使うと、まれに皮膚刺激の報告も

◇ 人体へのリスクと配慮

  • 吸入時のリスクは酸化チタンと同様(スプレータイプは注意)

  • 通常の使用で皮膚を通過する心配は少ないが、バリア機能の弱った肌では要注意

  • 経口摂取や注射では毒性の報告も(※化粧品の使用範囲では問題なし)


■ 大人肌に寄り添う「安全なUVケア」の選び方

香り、質感、仕上がり──
美しさを構成するあらゆる要素に「安心」が求められるのが、私たち大人の肌。

以下のポイントを意識すると、より穏やかで美しい日焼け止め習慣が叶います。


※ 安全に使うためのチェックポイント

  • コーティング済みナノ粒子の製品を選ぶ

  • スプレータイプは直接吸い込まないように配慮

  • 炎症や傷のある肌には使用を避ける

  • **敏感肌やお子様には「非ナノ処方」**を検討するのも選択肢に


■ 海外と日本での表示の違いにも注意を

EUでは、ナノ成分には「(nano)」と明記が義務づけられています(例:Titanium Dioxide(nano))。
日本では現時点で義務はありませんが、信頼できるブランドは成分の開示を丁寧に行っている傾向があります。

「安心して選べる」ことも、大人肌のための美容の第一歩。
あなたの毎日に、そっと寄り添うUVケアでありますように。
明日もお楽しみに

▲ナノ粒子のUV注意点

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