言葉の香水術

【言葉の香水術】
素敵な笑顔でお過ごしですか?
いつもご覧いただき、心より感謝申し上げます。
エシカルローザの角屋由華でございます。

香る言葉、響くチーム

今日は、香りや肌の話題を少しお休みして、“人を育てる”という、もうひとつの「丁寧な営み」についてお話させてください。

◎サロンも工場も、ポジションフリーな現場力

弊社のような小さなチームでは、仕事の型にこだわってばかりいられません。
いわば、サロンも製造現場も“ポジションフリーのサッカーチーム”。
エステ担当のスタッフが化粧品の箱詰めをしたり、製造スタッフがタオルをたたんだり——それはルーティンの枠を超えた、まさに「相互支援」というチームプレー。

大人肌と同じように、現場も柔軟でしなやかでありたい。
「今、ちょっとだけ手が足りないの…」そんな時に、代わりに電話を取ってくれるスタッフの存在が、心から“ありがたい”と感じられるのです。

◎“言葉の香り”を磨く難しさ

けれど最近、別の意味で汗をかく場面が増えています。
時間に追われるあまり、言葉の選び方が雑になりがちで…。
自分では丁寧に伝えている“つもり”でも、相手にはうまく届かないこともしばしば。

伝え方と受け取り方がすれ違い、チームの空気がふと冷たくなる瞬間。
そんな時こそ、香水のように“拡がり方”を意識した言葉選びが必要ですね

◎目的と優先順位は“肌と同じくらい”明確に

人に何かをお願いしたり、方向性を伝えたりする時は、できるだけ「目的」と「優先順位」を添えるようにしています。
香りにもトップ・ミドル・ラストのノートがあるように、言葉にも“温度”や“流れ”があります。

たとえば――

🗣「私にはこう感じられたのですが、いかがでしょうか?」
🗣「こんな方法も面白いかもしれませんね」
🗣「私も昔、似たような経験がありまして…」

このような“私”を主語にした言い回しは、相手に圧を与えずに思いを届けることができます。

そして時には勇気を持って、きちんと指示を出すことも必要です。
けれどその際も、「今月だけ、この方法で試してみませんか?」など、ワンクッションのクッション言葉を添えると、香るように心に届く言葉になります。

◎言葉は香りのように、記憶に残るもの

香水がふわっと記憶を呼び起こすように、言葉もまた、相手の心に“残る”もの。
だからこそ、日々のやり取りの中で、伝える前に香りのように“広がり方”を想像しながら言葉を選んでいきたいと、改めて感じています。

これからも、“心地よく伝わる”チームワークの香りを、大切に育ててまいりますね。

▲言葉の香水術

 

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